【初演】混声合唱曲「ささやき」

先日1/9、拙作「ささやき」(作詩:和合亮一)の初演のため新潟県三条市へお伺いしてきました。同市を中心に活動する「三条フェスティバル合唱団」の創立30周年記念委嘱作品として書き下ろした作品です。

久しぶりに訪れた冬の新潟(中越)は例年の同じ時期と比べて雪が少ないとのことで、滞在中も東京とほぼ同じ装備で過ごすことができ、助かりました。

さて、拙作「ささやき」は和合亮一さんの詩集「昨日ヨリモ優シクナリタイ」からテキストを選びました。連ごとに繰り返される「あなた」という言葉の根底にある思いが揺るがないのはもちろんなのですが、この言葉に対する距離感は詩集が刊行された当時(2016)よりもさらに多面的になっているのではないか、と考えています。合唱団の歴史へ思いを馳せること、そして新たな一歩を進めることへのエールとしてこのテキストを選んだつもりです。

本当は昨年9月に演奏会が行われる予定で、7月にレッスンへお伺いしていたのですが、折からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で演奏会は1月に延期されました。依頼を受けたのが2020年の1月、足かけ3年にわたった委嘱・初演が無事終わり、まずは一安心です。あたたかく迎え入れてくださった合唱団の皆さん、指揮の佐藤さん、ピアノの下村さん、ありがとうございました!

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