気がつけばクリスマスも終わって年の瀬が迫る中、いかがお過ごしでしょうか。今年もいくつかの楽譜を送り出すことができました。出版社のみなさんに感謝です。2021年はピースものを中心に楽譜を出版していただきました。オリジナル作品とアレンジ作品に分けてまとめて紹介します。
■カワイ出版 こどもコーラスコレクション
《ジュニア》同声二部合唱曲「夕焼けパレード」(作詩:覚和歌子)
《シニア》同声三部合唱とピアノのための「くまのはなし」(作詩:夏野雨)
カワイ出版の新シリーズのために、児童(同声)合唱のためのオリジナル作品を2作品作曲しました。ラインナップは授業でも取り上げやすい「ジュニア」と、コンクール自由曲向けの「シニア」に分かれています。拙作はそれぞれに1曲ずつ、夕暮れのファンタジックな情景をうたう「夕焼けパレード」と、夏野雨さんの詩にひそむ「くま」をさぐる「くまのはなし」。後者は4分以内で演奏することも可能なので、中学校くらいまでの各種コンクールの自由曲としても適しているかと思います。
参考音源(夕焼けパレード):女声アンサンブル八重桜
参考音源(くまのはなし):合唱団あたらよ
■無伴奏女声合唱のための「5つのスケッチ」(作詩:新川和江/Edition ICOT)
作曲家・指揮者の松下耕さんが代表を務められている、東京国際合唱機構(ICOT)の出版部より作品を出版していただきました。新川和江さんの「わたしを束ねないで」をテキストに、各連に独立した性格の曲をつけるという、初演指揮者の三好草平さんからいただいたアイデアをもとに作曲。div.のない完全な3声で作曲しているので人数を問わず歌えるかと思います。全曲通奏を前提とする作品のため、コンクールや演奏会などにどうぞ。
参考音源:合唱団わをん
■無伴奏女声合唱のための「レモンイエローの夏」(作詩:みなづきみのり/カワイ出版)
混声版の同曲が収められている曲集や、同曲の女声合唱とピアノのための版から始まる組曲「桜の花びらのように」はおかげさまで版を重ね、多くの合唱団のレパートリーとして定着したようです。当初書いた女声版は音楽の持続やサウンドを考慮してピアノを付したものだったのですが、混声版に特徴的なイントロを女声でも歌いたい!という声をいただき、合唱指揮者の山脇卓也さんからのラブコールによって委嘱・初演が実現しました。SSAAの女声四部合唱、div.がないのでこちらも人数を問いません。合唱祭やコンクール、アンサンブルコンテストなどにも。
参考音源:早稲田大学女声合唱団
■混声合唱曲「夕焼けパレード」(作詩:覚和歌子/カワイ出版)
「こどもコーラスコレクション」の1曲として書いた同声合唱作品を混声四部合唱に編曲。所属する「合唱団ひぐらし」の定期演奏会にて、アンコールとして初演されました。同声合唱版との同時演奏も可能です。