2022出版楽譜振り返り

2022年ももうすぐ終わろうとしておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

今年はとにもかくにもNコンの課題曲制作という大きな仕事が巡ってきたこと、また課題曲についてのインタビュー・講習会・演奏会・全国コンクールの審査…などなど、多くの出会いをいただいた一年でした。コンクール審査などで遠出する機会も増え、かつての「日常」を思い出しつつ、どうにか走りきることができました。

さて、今年もありがたいことに作・編曲作品を出版していただく機会がありました。Blogではリアルタイムで紹介できなかったものもあるので、発売日順にオリジナル・アレンジまとめてご紹介します。

■混声合唱とピアノのための「声が世界を抱きしめます」(作詩:谷川俊太郎/カワイ出版)
2020年に作曲した「合唱」を終曲とする曲集。所属する「合唱団ひぐらし」の定期演奏会で2021年7月、初演されました。歌えなかった期間に、人々が集まるための「木」を植えておこうと思い作曲、テレコーラスで初演した「合唱」と同じコンセプトで、より多くの「木」を植えたいと思って作曲した曲集です。混声作品としては初のdiv.がない作品。

■第89回NHK全国学校音楽コンクール 中学校の部 課題曲「Replay」【混声版】【女声版】(作詞:北村匠海/作曲:西尾芳彦&DISH///NHK出版)
この曲については様々なことで多くのことをお話ししたので、いま改めて…ということは多くないのですが、後奏のピアノの音形はDISH//版のイントロを変奏したものです。

■合唱祭はこの一冊で!「歌っていいとも!」【混声版】【男声版】(カワイ出版)
《ミュージックステーション〜笑っていいとも!〜世にも奇妙な物語〜ブラタモリ(瞬き→女神)〜笑っていいとも〜トリビアの泉》
合唱祭など、6〜7分の演奏機会にあわせた合唱メドレーシリーズの1曲として、タモリさんが出演なさっているテレビ番組の主題歌・テーマ曲を6分のメドレーにまとめました。「ウキウキWatching」は1番を前半・2番を後半で歌っているので、カットすると単曲として歌えます!

■アニソン合唱プロジェクト”ChoieL(クワエル)”のための合唱編曲
《僕らのLIVE 君とのLIFE/もってけ!セーラーふく/DREAM SOLISTER》
バンダイナムコミュージックライブのレーベル・ランティスが新たな企画として立ち上げたプロジェクトに、16曲中3曲の編曲と譜面制作のサポート、オンライン合唱コンクールの審査員として携わりました。これまでもアニメ・ゲーム関係の楽曲を合唱編曲することは少なくありませんでしたが、公式の楽譜として送り出せることによるメリットも多く、この動きがもっと広がっていけばと思っています。

■パナムジカ35周年出版プロジェクト「星のきらめくこの夜に」【混声版】【女声版】【男声版】
合唱楽譜の販売・出版などでおなじみのパナムジカさんが創立35周年を迎えるのを記念して、クリスマスの定番となるような新しい作品を!とのコンセプトで制作された作品です。作詞は歌人・合唱指揮者としておなじみの栗原寛さん、2箇所空白部分を作ってその部分を一般公募しました。作曲は一般公募で選ばれた笠木敦志さん。編曲を私が担当しました。ア・カペラでもピアノつきでも歌えます!(各編成を重ねての演奏も可)

■小学生のための音楽会用合唱曲集「じんじん」(音楽之友社)
栗原寛さんとシンガーソングライターの大藤史さんによるユニット「ふみくり」による作詞・作曲、私が編曲を担当した「はじまりの予感」(同声二部合唱)が収載されています。もともとは中学生向けの混声三部合唱作品として「教育音楽」誌に掲載されたものが初出。

■混声合唱とピアノ連弾のための「光のかたち」(作詩:原田勇男)
2019年の「田中達也合唱作品個展」で初演された作品が、3年の時を経て出版の運びとなりました。仙台在住の詩人・原田勇男さんの詩作をテキストに、闇から光を見いだそうとする人間のひたむきさを描いた作品です。3曲で20分、編成も混声四部合唱+ピアノ連弾(2曲目は無伴奏混声六部合唱)とかなりボリュームのある作品ですが、ぜひ多くのみなさんに取り上げていただきたいです。

■中学生のための新しい教材集 天球図(教育芸術社)
「懐かしい未来へ」(作詞・作曲:森山直太朗)を混声三部合唱に編曲しました。教育芸術社からの出版は初。上白石萌音さんが歌う原曲のシンフォニックなサウンドを合唱でも味わえる編曲です。

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